tyabotyabo氏、神の気分を味わう。



 こんばんは。私です。

 明日は学会です。しかし、会場がTOKYOなため、新幹線とかいう非常に便利なものを使って、早朝に出発します。移動手段が夜行バス以外だとブルジョアジーな気分です。

 ただ、学会って、発表と意見交換、情報収集が目的の半分で、残りの半分が旅行みたいなところがあるので、ちょいちょい訪れている東京が会場だと、そこはかとなく残念な気持ちもあります。


 という無駄話を終えて、タイトルの本題。
 
 今週、共同研究者から牛肉の品質評価を頼まれました。
 確かに肉質の評価は私の専門の一つではあるのですが、普段は脂肪の少ない鳥肉を取り扱っているため、さしが入っている牛肉の取り扱いには慣れていません。
 ましてや、鶏肉はせいぜい数百グラムであるのに対して、今回の牛肉は冷凍された数kgのブロックが、どかりと送られてきました。

 共同研究で取り扱う実験をミスっても嫌なので、普段よりやや多めに牛肉サンプルを肉切り用のノコギリで切り落とし(結構疲れた)、解凍して肉質の評価を行いました。

 事前に実験の流れをシミュレートしていたおかげで、大きな問題はなく評価は終わったのですが、多めにサンプルを解凍したことで、かなりたくさんの牛肉が余ってしまいました。

 多量の牛肉を生ごみとして捨てるのはあまりにもったいなく感じ、今日の午前中は特に用事がなかった私は、研究室メンバーのお昼ごはんを作ることにしました。

 まず、牛肉をネギの青い部分とショウガで下ゆでし、アクと臭みを飛ばした後に、ぶつ切りにしました。
 さらに、長ネギの輪切りと賽の目豆腐、ゆで卵、最後にトッピング用の刻みネギを用意しました。刻みネギを作るのはラーメン屋でバイトしていた頃の技術がそこはかとなく生きています。
 これらを、醤油と麺つゆ(ダシの元が無かったんで…)、砂糖、おろしショウガと隠し味のインスタントコーヒーで煮込み、即席牛筋煮込みにしました。

 この組み合わせでまずいはずもなく、「うまい」という言葉と共に、大鍋の中身は全て消費されました。


 昼食後、牛筋煮込みを食べたメンバーはみんな、お昼代を支払うと言ってくれました。

 しかし、牛肉がタダなので、私が負担した実費は長ネギとショウガ、卵と豆腐でしめて600円程度です。このため、この煮込みの値段は、一人頭50円といったところです。
 そこで、50円を請求すると、みんながみんな50円玉をきっちり持ってきて、私の机の上において行きます。
 ついでに、おいしかったから手間賃の変わりと言って、おやつやらスープの素やらを置いて行きます。

 この光景、すごく見おぼえがありました。あれです。田舎にある小さな祠とか、お地蔵様の前とかにお金やお供え物が置いてあるあれです。

「なんだか神みたいな扱いだな」と言葉にすると、

「うまいお昼を50円で提供するんだから、実質神みたいなもんっす」と返ってきました。

 なんといいますか、日本における神は、いい意味で気安くて身近だなあと感じてみたり。
 みなさんも、うまい飯を破格で提供して、神の気分を味わってみてください。


 …ここまで書いて思ったんですが、私、学会前日なのに、緊張感なさすぎですね。
 大丈夫かな、これ。